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暴行,暴言,虐待,性暴力

 

イラスト(?を浮かべた男性)2暴行,暴言,虐待,性暴力…があったら離婚したくなりそうですね。

具体的にはどんな場合に離婚が認められているのですか?

 

 

 

イラスト(説明する女性)2東京高判H8.7.30を紹介します。

事案の内容:夫(一級身体障害者)は妻や第三者に対し粗暴な行為や暴力を振るったことがあり,妻は婚姻生活に失望感をつのらせていった。

ある日夫が仕事上の不満から物に当たって家の中を散乱させ,翌朝妻がこれを片付けた際不満そうな顔を見せたことから,

夫がテーブルを傾け,スリッパを投げつける等の暴力を振るい,これを原因として妻が家出をし,以来基本的に別居している。

 妻の離婚意思は非常に固く,裁判所における和解の席で離婚さえ認められれば財産分与等の財産給付は一切いらないと述べたこともある。

 他方夫は,自分に落ち度はないから,もし妻が離婚したいのならば慰謝料を支払えなどと主張し,自己の問題点とそれによる妻の心情を思い遣る等の態度や自己の行為に対する自省の弁は聞くことができない。

イラスト(?を浮かべた男性)2

う~ん,確かに奥さんや物に当たるのは良くないけど,

一級身体障害者であることに夫の落ち度はないですよね。

また,たとえば殴って骨折させたなどの激しい暴力までがあったとは認められていないんですね?

 

イラスト(説明する女性)2この事案では,第一審では妻からの離婚請求を認めず,

控訴審では離婚請求を認めました。

 

裁判所の判断:婚姻関係は回復の見込みがないほどに破たんしており,その原因は,いかに自己に責任のない身体障害があり,

また負傷や病気があって同情すべき余地があるにしても,自らの苦しみを妻に対する暴力や妻の目の前での物に対する破壊等でしか解消する道を見出すことができず,

しかもそのような行為が女性である妻に対してどのような恐怖感等を与えることになるかなどの推察をすることができなかった夫にある。

 しかもそのような自己中心的で,時として他罰的な夫の態度は,第一審において,夫のとってきた態度が女性である妻に対しいかに恐怖心を与えるかに留意し,

自己を抑制し,威圧的・抑圧的な態度を改め,妻の心情をおもいやりながら意思の疎通を図ることにより,妻のこれまでの不満・不信等を解消するという機会を与えた上で離婚を認めるという結論を出すのが相当と懇切な説示を受けた後も,

自省の跡がほとんど見られない。

 このような事情から,婚姻関係は回復の見込みがない程度に破綻を来しており,その原因の過半は夫にあるとして離婚を認めました。

2016年05月18日(水)

 

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