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でいご法律事務所

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離婚の原因-悪意の遺棄

 

イラスト(?を浮かべた男性)2取り扱い業務→離婚問題のところへ,

離婚の原因‐悪意の遺棄を追加しました。

よろしければご一読下さい。

 

民法770条1項2号の「配偶者から悪意で遺棄されたとき」って,

捨てられたって意味ですか??

 

 

 

イラスト(説明する女性)2そもそも,民法752条で,夫婦は同居し,互いに協力し扶助しなければならないとされています。

悪意の遺棄とは,正当な理由なく同居・協力・扶助義務を行わないことを言います。

 

 

 

 

イラスト(?を浮かべた男性)2ふ~ん,具体的にはどういう場合ですか?

 

 

 

 

イラスト(説明する女性)2具体的には,相手を置き去りにして家を出る,相手を追い出す,相手が出ざるを得ない状況に追い込むなどの場合です。

・悪意の遺棄による離婚を認めた裁判例(浦和地判S60.11.29)

事案の内容:夫が些細なことで度々妻と口論し,暴力を振るうようになった。

このころ,妻は肺浸潤と診断され,三か月程度実家に帰って静養したが,夫の暴力行為はその後も止まず,

妻を殴って手首の骨を折る,時計を力一杯投げつけて額に五針も縫うような大怪我をさせるなどした。 

その後妻は子宮癌に罹患していることが判明し,子宮全摘出手術を受けたが,

それまでの過労や心労が重なったためか右半身不随になり,身体障害者第四級と認定された。

妻は右手が使えず,右足も利かないため歩行するには杖が必要な状態である。

 このような状態の妻に対し,夫は十分な看護をせず,「俺のものは全部やるから離婚しろ。」と怒鳴ることもあった。

その後夫は突然家を出,帰宅しなくなった。生活費の送金も一切していない。

妻はアパートの賃料収入と親族からの借金で辛うじて生活し,日常の買い物等は半身不随で不自由なため,アパートの住人の好意に縋っている。

 

裁判所の判断:夫の行為は「配偶者を悪意で遺棄したとき」に該当するとして,妻の離婚請求を認めました。

2016年05月18日(水)

 

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